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 一回目ゲスト 杉本達さん(TORU SUGIMOTO)
名前 杉本達 さん
過去に手がけた番組として『カノッサの屈辱』、『TVブックメーカー』、 『ジャイアント将棋(ラスタとんねるず)』『気分は上々』『ウィーケストリンク』 『世にも奇妙な物語』『ウンナンのホントコ』などがある。
『映画版未来日記』では監督も努めた。

現在はフリーの演出家として活躍中。
テレビ以外のメディアに進出中とのウワサ。
 3.「桜吹雪は知っている」「ウンナンの気分は上々」
杉本 「桜吹雪は知っている」って作家陣が豪華で、本当にすごかったのよ。
誰もが一本チーフで番組を任されてもおかしくないようなぐらいの
人たちばっかり集まってて、俺は正直ディレクターとして
どうまとめていけるんやろ、と不安になったぐらいやった。
高須 そうやなぁ。
杉本 高須光聖、おちまさと、海老克哉、右近亨…。
とにかく第一線の作家と呼ばれてる人間が全部入ってた。
そして高須ちゃんのことは 「そうはいってもダウンタウンの高須」
っていうイメージもあったし 自分が大阪の出やから、
同じ大阪の人間をちょっと 見下してる部分ってあるやん、
こいつ出来るんかぁ?っていう(笑)。
高須 わかるわかる(笑)。
杉本 でも、自分の中で「あっ、この人や!」っていうのが
高須ちゃんに対して 出て来た瞬間ってのがあってね、
それはセットイメージを 会議で俺が伝えたときに、
一番早くピンときてくれたのが 君やったんよね。
「桜吹雪」はセット自体が裁判所になってて、席が上がり下がりして…と、
言葉だけではどうも分かりにくいというか、
伝わりにくい雰囲気の世界観やったんよ、確かに。
高須 でも、俺はすぐにピンと来たのよ、話を聞いて。
セットってすごく大切で、下手したらとんでもなくダサイものに
なってしまう可能性もあるわけや。
まして「裁判もの」となると、 画がとてつもなく平面 になったりすれば、
ただの茶番劇みたいに なってしもて、まるでコントになってしまうわけ。
そこへ、すぎもっちゃんが「こんなんどうやろ?」と 言い出したセットプランを
聞いてみたらすっごくかっこよかったし、 納得できる世界観やったのよね。
分かる分かる、それでオッケー、とすぐGOサイン出したもん。
杉本 その話がばっちりかみ合った瞬間に、俺も高須ちゃんへの見方が変わった。
「あ、分かってくれる!」っていうののスピードが半端じゃなかってんな。
もちろん、そのあとに他の作家さんたちもすぐ理解してくれたけど、
やっぱり高須ちゃんのそのスピードと、世界観がわかった瞬間の
「もうこの番組はこれで大丈夫」みたいな感じは、俺にとっても すごく自信になったんよ。
うれしかったし。
他にも企画の方向性がかみ合ったりというか、視聴者に叩き付けたい もの、
これを見せたい!ていう情熱の部分が結構似てたりしてね。
それが必ずしも視聴率っていう結果を導き出したわけではなかったけど、
でも、俺はなんか「ダウンタウンの高須」じゃなく「高須光聖」って作家を
ちゃんと認識できたんよ、その一致感みたいなもので、ね。
高須 気づくの遅いっちゅーねん!
杉本 いや、そら「4時」のころに会えてたらまだしも、
やっと会って、 ダウンタウンの高須のイメージ強かった頃やってんからさぁ、
それは仕方ないやん。
高須 まぁなぁ、俺もウンナンの仕事、はじめてやりだした頃やったしなぁ。
お互いに「こいつとならやれる」ていうのは、ちょっとした 安心感やったんかもね。
 
高須 それから「上々」へと時代は流れて。。。
杉本 高須ちゃんとの意思疎通がどんどんと濃くなっていくわけよ、結局。
高須 「上々」を作るときに、編成から「なにかコンセプト」を言われて
俺が咄嗟に言ったコンセプトは「友達」やってん。
自分がウンナンと同世代ってことで この世代、三十代の自分に何が足りないか、
ってことを考えたら、 「なかなか昔のように、友達ができない」ってことやってん。
だからこそ、「上々」のキーワードは「友達」だ、と俺は言い張ってね。
今のウッチャンナンチャンをいかにリアルに見せるか、ってことを 求めていったら
同じ世代の視聴者にとってもきっとリアルであるはずだから。
友達の大切さとか、友達の密度とか、その関係性の不確かさとか、
そういうのがじわっと描ければ絶対新しくてリアルな おもしろい番組になると思ったんよ。
そしたら、そのキーワードにナンチャンも感じるものが あったみたいで
「それ、おもしろそうだね」ってことになって。
で、実際ウッチャンナンチャンの各々の友達って誰?と考えたら、
それは元々相方であったはず。
分かり合える友達だったからこそ コンビ組もうとも思ったんだろうし、
そしたらまずはその二人を、本当の二人っきりでマネージャーも抜きで 旅に出そう、
てことになったのよね。 カメラマンもなくて、全部固定のCCDで画を撮る。
絶対にギクシャクして、間(ま)ができる。
間っていうのは本来「あってはならないもの」っていう認識やん?
テレビとかラジオで「し〜ん」ってなってたら、それはすごく 不安やから、
だいたいは使わずに編集でカットしちゃう。
でも「上々」は、単純に間があってはダメでしょう、っていうんじゃなくて、
いっそその「間」を見て楽しむ、覗いて楽しめる番組にしたかってん。
だって日常ってそうやんか。台本とかで喋ってるわけじゃないやん、 誰だって。
台本とか設定とか「よーい、スタート!」で 喋り出す人っておれへんわけやからさ、普段は(笑)。
友達同士の会話だからこそ、間ができる、隙間がある。
でも、それが当たり前でそれでええねん、という割り切り。
だって「日常」なんやから「友達」やねんから、構えが一切無くて、
煙草とかふかしてたら言葉が止まって、それが当たり前だから それでいいじゃん、
みたいなことを「上々」では見せたかった。
杉本 そうそう。番組自体の狙いはそういうところから始まった。
まぁ、二人っきりのトークがおもしろいだろう、という意見はあったけど、
実はそのトークそのものよりも「間」のほうが圧倒的に新鮮で、 おもしろかったのよなぁ。
高須 そうそう。トークとトークのあいだ、 普通すぎるぐらい普通な、
その隙間がものすごくおもしろかってん。 芸能人らしからぬ 、て感じで(笑)。
杉本 間はもう、なるべく全部使っていくようにした。
高須 今までだったら絶対に編集で切り取る部分。それを逆に使っていく。
しーんとしまくったらしまくったで、それも使う。
杉本 でも、それが間としてただあるだけでは、ディレクターとして、
番組作る側としてはあまりにもほったらかしみたいで、 かなり怖さもあったわけよ。
こちら(番組側)が面白がっている「間」の存在を視聴者が 汲み取ってくれるんか?
伝わるのか マスターベーションにならないか?という心配があって、
そこからあの縦スーパーってのが生まれた。
「はじめて見る企画、映像、構成なのでどう見ていいか?が 分からないとツライ!」
ということが無いように、
全くの新ジャンル切り拓いた時の視聴者の人達への心遣いって感じでね。
「間」が間としてだけでぽかーん、とあっても、
それはそれで 不安感だけが増してしまったら失敗やと思ったし。。。
テレビとしてもうひとつ内側へ、縦スーパーを使って 「間」というものを演出しにいった。
高須 あれが「演出家・杉本達」のセンスで、俺はすごくいいなぁと思った。
演者のカメラ目線は必要ない。 素の部分を観察する、
「気分は上々」は 観察バラエティなんだと、位置付けて進めていけたわけ。
視聴者の持ってる「日常」と、芸能人・テレビっていうものの
「非日常」感が、うまくバランス取れたって感じかなぁ。
その見せ方のバランス感覚が、やっぱり演出としての 「上々」の肝やったし、
すぎもっちゃんしかでけへん技やったんよね。
武内絵美
久保田智子
杉崎美香
中野俊成
そーたに
おちまさと
鈴木おさむ
鮫肌文殊
村上卓史
都築浩
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