御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×タカハタ秀太」 第2話

『ASAYAN』や『つんくタウン』『チョナン・カン』『SmaSTATION!!』など、パッと見ただけであの人の演出だ!と気づけてしまうような画作りで強い印象を残すタカハタ秀太さん。ヒットメーカーの印象が強いのに、本人曰く「数字が取れない演出家」だった!?テレビのバラエティから映画に至るまで、高須さんと交わす映像演出にまつわる細かくて具体的なトークの数々は必見です。

インタビュー

第1話

2006.07

はじめまして

高須

初めまして!

タカハタ

どうも。初めまして(笑)。

高須

今日は仕事でした?

タカハタ

はい。そうです。

高須

あれ、でも昨日まで韓国でしたよね。あ、違うか。

タカハタ

や、韓国はね、月曜の夜に帰ってきました。

高須

あ、じゃあ結構前なんや。連絡ないからひょっとして韓国から
帰って来てないんちゃうかなって。
でも、帰って来ないなんて有り得へんからなんか仕事入ったんかなーって思って。

タカハタ

いやいや、すみませんでした。(苦笑)
あ、たまにあのラジオ(『放送室』)聴いてますよ。

高須

うわー、最悪ですねぇ。そんなん聴かれちゃってるんですか。
そういえば、テレビとかも見られる方なんですか?

タカハタ

あんまり見ないですねぇ。でも決まった面白そうなのは見ますね。

高須

何見ます?

タカハタ

高須さんの番組とか(笑)。

高須

あはは!絶対ウソや(笑)。

タカハタ

いやいや、ほんとに。高須さんは(テレビ)何見られるんすか?

高須

なんでしょうね、まぁ仕事柄『SMAP×SMAP』は時々見ますね。
やっぱね、カブってもあかんし、なんかあってもあかんし。

タカハタ

僕も『SMAP×SMAP』はたまに見てますよ。一応チェックしとこうと。

高須

普段は何されてるんですか?テレビ見てないときとかは。

タカハタ

普段ですか?まぁ仕事ですよね。編集とか……。
映画の仕事は全部家でやってますし。

高須

映画って、全部自宅でやってたんですか!?

タカハタ

なんかね、オタクなんですよ。出不精というか…(笑)。

高須

社交的ではないんですか?

タカハタ

もうぜんっぜん社交的じゃないですね。

高須

なんかすんません、こんなインタビューさせていただいて。

タカハタ

いえいえ(笑)。僕は……スタッフと食事に行くとかも一切ないんですよ。

高須

マジっすか!?

タカハタ

はい。一年に一回くらいかな~。
あとはロケで地方に行ったりすると夜はみんなでご飯食べますけど、
それでも面倒くさいときは一人でルームサービスを。

高須

へーーっ!!そうなんやー。このコーナーでは仕事を一緒に
やったとかで出てもらうことが多いんですけど、仕事どころか、
ご挨拶もさせていただいたことがない方にお願いしたのは初めてなんですよ。

タカハタ

なんで、僕なんですか?
それがなんとなく腑に落ちないんですけど…(笑)。

高須

や、僕ね、。編集上手いな~って、ずーっと気になってたんですよ。
『つんくタウン』のときにそれを感じて、編集だけじゃなく音の使い方も上手いしな~って。

タカハタ

ありがとうございます。

高須

タカハタさんのつくる画がすごい好きなんですよ。
カチッて音で気持ちよく場面が変わって、テロップの出し方も上手いし。
(鈴木)おさむにも「僕はあんまり映像のことは分からへんけど、
すごい上手い編集してるよねー」って。
それで、おさむに映画も撮ってると聞いて、もうず~っと気になってたんですよ。
「どんな風にしてこんな映像撮ったのかな」とか
「この人どんなこと考えてこの人を撮るのかな」とか、もすごい知りたくなって。

タカハタ

ほんとですか、どうしようかなぁ。

高須

え、どうしようかなぁ(笑)!?
もっと早くお願いできたら良かったんですけど、いかんせん仕事もしたことないし
ご挨拶もしたことないし、全然知らんしなぁって。
嫌な人やったらどうしようとか思ったりもしたし(笑)。

タカハタ

ははは(笑)。僕も都築とかおさむくんから、高須さんのお名前は
よく聞いてましたよ。「高須さんがこんなことを話してて面白かった」、とか。
「高須さんって、業界に珍しくめちゃめちゃいい人ですよ~」って
2人とも言ってましたよ。

高須

え、ほんまですか(笑)。

タカハタ

はい。「へそ曲がりの人間が多い中で高須さんはピュアだ」って。

高須

それは有り難いお話ですねぇ。

(飲み物が運ばれてくる)

タカハタ

僕は、高須さんをすごく寡黙な方だと思ってたんですよ。
もちろん名前しか見たことないし、たまに見切れてたりするのを見て、
なんとなく風貌は理解してたんですけど、勝手なイメージで寡黙な人だと思っていて。

高須

寡黙かぁ~(笑)!

タカハタ

で、初めて『放送室』を聴いたときに、
「松本さんとやってる人誰だろうなぁ~」って、ずっと思ってたんですよ。
最初はぐっさんかなぁって思っていたくらいで(笑)。
そしたら、それが高須さんだとわかってちょっとした驚きでしたね。
嬉しい驚きというか。

高須

僕、そんなに寡黙な感じでしたか。

タカハタ

僕はそういうイメージを持ってましたね。

高須

あぁ~、でもそうあるべきやったような気もするな(笑)。

タカハタ

(片岡)飛鳥さんは寡黙な方なんですか?

高須

ベッラベラ喋ります。会議も喋りっぱなしだし(笑)。飛鳥は会ったことないですか?

タカハタ

いや、もちろんあります。『27時間テレビ』のときに。

高須

あー、そうですよね。今日も『めちゃイケ』の会議だったんですけど、
もう始まりから最後までベラッベラ話してましたよ。

タカハタ

へぇ~。そういえば、飛鳥さんの番組は見るようで見ないですねぇ。
っていうのは、なんだろ? 絶対に面白いからかな。

高須

あぁ~、悔しいとかそういうことですか?

タカハタ

悔しいっていうか、安心して見てしまうというか。

高須

ドキドキしない?

タカハタ

ある意味、そうですね。『めちゃイケ』はもう絶対的に面白いんですよ。
見逃すとちょっと残念だなぁって思うけど、わざわざ時間あけて見ようとは思わない。
う~ん、違うな。あえて見ないですね。

第2話へつづく

ディレクター

タカハタ秀太 さん

近年プロフは
「ミエリーノ柏木」(テレビ東京)脚本演出
「黒い十人の黒木瞳」シリーズ(NHKBSプレミアム)脚本演出
映画「原宿デニール」(武田莉奈主演)脚本監督
「赤めだか」演出(TBS 二宮和也 ビートたけし出演 2015年末放送)

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