御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×杉崎美香」 第2話

明け方まで仕事をすることも多い業界では、寝る前の早朝番組『めざにゅ〜』で杉崎さんの「これからおやすみになる方も〜」のやさしいボイスを忘れがたい人も多いのでは? 取材のこの日も朝が早い杉崎さんの生活スタイルに合わせて、少し早めの時間からワインを飲みつつ語らいました。愛するラジオのお話や、鼻歌交じりの音楽トーク、早朝番組の苦労話など。
取材・文/竹村真奈

インタビュー

第1話

2006.04

人見知りの幼少期

高須

ボトルにしちゃう?

杉崎

そうしましょうか(笑)

高須

(ワインリストを見ながら・・・)どんなのが好き?

杉崎

あたしシャブリが好きなんですけど……。

高須

お、シャブリか・・・いいねいいね。

(杉崎さん好みのサッパリとした白ワインと、おつまみも注文。)

高須

意外とイメージが違うよね。

杉崎

よく言われますね。

高須

テレビに出てる姿はおしとやかで尚且つ冷静な感じがしてたから、
そういう人なんかなーて思ってたら全然違ったもんね。

杉崎

そうですねぇ(笑)。

(高須さんのワインセラー話。ワインとおつまみ到着。)

高須

さ、飲もう飲もう。

杉崎

飲む気満々じゃないですか(笑)

高須

ではでは。こんな早い時間に乾杯?まぁいっか!いいよね!(笑)

(※対談スタート16時半。)

杉崎

そうですよ~(笑)!わーい。

一同

では、かんぱーい。

高須

さてと、さっそくだけど『めざにゅ~』はいつからやってんの?

杉崎

2年半前からですね。

高須

へぇ!もっと前からやってると思ってた。

杉崎

よく言われます。人からよく態度がでかいとも言われてます(笑)。

高須

いや、でかくないけど(笑)、もっと前からやってるイメージがあるな。

杉崎

毎日出てるからですかね。ほんとによく言われるんですよ。
東京に出てきてからなのでまだそんなに…

高須

そうなんや。それまではずっと九州?

杉崎

大分の出身なんですけど、上京前は長野の信越放送にいたんです。

高須

あぁ、そうだ!知ってた(笑)!

杉崎

はい。前にも言いましたよ(笑)。

高須

実家はどんな感じやったん?お父さんはサラリーマン?

杉崎

サラリーマンだったんですけど、私が高校の時にやめて、
自分で会社をおこして自分でやってます。母親が事務員で
ちっちゃーい商社みたいな感じの。

高須

へぇ!すごいねぇ。兄弟は?

杉崎

姉がいます。

高須

あ、2人姉妹なんだ。じゃあ、親は(東京に)出したくないよねぇー。

杉崎

みたいですね、ほんとに。

高須

止められへんかった?

杉崎

一度も「出るな」とは言わなかったですね。
むしろ、自分の行きたいところに行きなさい、と。でも、心の中では
やっぱり出したくないっていうのはあったみたいですね。

高須

そりゃそうだよ。俺にもし娘がおったら絶対出さへんわ。

杉崎

そうですよね~。ときどき言葉の節々で感じますね。

高須

寛大やなあ。じゃあ、あんまり怒ったりするお父さんじゃなかった?

杉崎

全然怒らなかったですね。

高須

子供の頃から?

杉崎

はい。逆に全然怒らないから、悪いことをしたときは自分で
「あぁ~!」って反省してました。

高須

俺は弟がおんねんけど、弟のほうが要領いいのよね。
俺は要領悪いの。兄弟がいると家の門限とか外泊とかバイトとか、
全部兄である俺が最初にルールを破っていくじゃない。
だから、弟が外泊する頃には、俺がすでに中学時代とかに帰らなくなった後やから
なんも言われないし、バイトしだしたのも俺が先やからなんも言われない。
全部怒られたのは俺だけ。弟は親にほとんど怒られなかった。
だから(妹である)杉崎もそうなのかな?って思ったんやけど。
お姉ちゃんとはどうだったの?

杉崎

私とは全然違って姉は文化系なんですよ。私は体育会系なんで。

高須

え?体育会系なん?

杉崎

ずーっとバレーボールやってましたから。

高須

そう言われるとなんかすごいバレーな感じするなぁ(笑)。

杉崎

そうですか(笑)?小学5年から高校卒業するまでの
8年間やってたんですよ。

高須

身長小さいよねぇ。いくつ?

杉崎

小さいですね(笑)。158しかないので、基本はセッターとか、
レシーバーをやってたんですけど、高校時代はライトでアタッカー
だったんですよ。もうめっちゃめちゃジャンプしてましたよ。

高須

そうなんやー。イメージにないねぇ~。
でもバレーって言われるとそんな気もしてきた。

杉崎

昔は(笑)。でも、今はもう飛べないだろうな~。
バレーボールのおかげなのか、もう太ももと腕は今もしっかりしてますよ(笑)。

高須

なんでバレーボールを選んだの?

杉崎

まず、身長を伸ばしたいってのがあったんですけど、
近所のおじさんがバレーボールの監督をやっていて、誘われたのが始まりですね。

高須

身長伸ばすなら、バレーだよって?伸びてへんやん(笑)!

杉崎

そうなんです(笑)。牛乳だって毎日1リットルくらい飲んでたのに
全然伸びなかったんですよ。これはもう家系の問題ですね。

高須

あーそう。家系なのか。
ご家族の人ってみんな小さいの?

杉崎

残念ですが、はい。

高須

学生時代はどんな子だったの?

杉崎

小学生までは……なんていうんだろ。今もそうなんですけど、人見知りで。
手もあげられず、人前に出て行くことはもちろんできず、発言すらできなかったですね。

高須

そうなんや!

杉崎

はい。もうぜんっぜん!いまだに抵抗があるんですよ。
アナウンサーが集まっているところで喋ったりとか、司会進行とか。
「あーどうしよう、なにを言えばいいんだろう」って。
インタビューするときも「あーやばいな、あーいかんいかん」と思って
自分を奮い立たせてやってますね。
私はポーカーフェイスが上手いんだと思います。
昔から全然緊張してないように見えるって言われますもん。

高須

確かに見えるなー。
『めざにゅ~』とかでニュース読んでるときも堂々と喋ってるというか。
緊張しない人なのかなって思ってたわ。

杉崎

めちゃめちゃいっぱいいっぱいになりますね。

高須

あの声はあえてあのトーンにしてるの?地声じゃないよね?

杉崎

それは意識してないんですよ、あんまり。

高須

でもね、大人の声出してる。あんまり抑揚つけない感じの。

杉崎

いや、大人ですもん。もう27歳ですから(笑)。
でも、自分の中でニュースで感情をいれて読むことだけはしないって決めてるので。

高須

あーだからや、そんな感じしたもん。

杉崎

感情入れて読んじゃうと、それが向こうに伝わって
強要してしまうというか。聞いている人がそっちの流れに
乗ってしまうので。聞いている人に判断してもらえなくなるじゃないですか。

高須

なるほど。でもさ、そんな人見知りな子供やったのに、
アナウンサーになろうと思ったきっかけはなんだったの?

杉崎

小さい頃からラジオっ子で、元々はラジオのパーソナリティに
なりたかったんです。外に出て行くよりも家にいるほうが好きだったこともあって(笑)。

高須

家好きなんだ。

杉崎

ほんっとに家好きです。

高須

そうなんだ。

杉崎

最近は徐々に変わってきてるんですけど。人と会うのは忙しいし
疲れるっていうのがあるんですよ。あと、自分を上手く出せない分だけ
誤解されやすいし、うまく話せないし、「あー大変だなぁ」とか思うと……

高須

「あー、家にいよう」とか思っちゃうんだ。

杉崎

思っちゃいますねぇ。

第2話へつづく

アナウンサー

杉崎美香 さん

身長158cm。出身地 大分県。出身校 山口大学 人文学部言語文化学科。
略歴:2001年信越放送にアナウンサーとして入社。テレビ・ラジオ番組で活躍。その後フリーランスに。星座さそり座担当番組めざにゅ~(フジテレビ)

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