御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×樋口卓治」 第2話

前半はチンコがプラプラする話が延々と続くのですが、後半になるとプラプラするチンコのことを忘れてしまうほどに、バラエティ&芸人について熱く、正直に語り合ったのが樋口さん回でした。数字ばかりを追いかけるスタイルに物申し、放送作家の華やかさばかりが取り上げられがちだった当時に、ただ熱く熱く、真面目に、おもしろいものを世に残そうと奮闘する……はたらくおっさんのカッコよさが全開です!
取材・文/サガコ

インタビュー

第1話

2004.07

樋口さんといえば……?

ある大きなホテルのロビーで待ち合わせ。
外は30度を超え、アスファルトから空気までギラギラしていた。

ホテルのロビーの喫茶スペース。
かなり重厚なムードの中、ポロシャツとアロハな2人が
和やかに話し始める。

少し奥の方では、ピアノとハープの生演奏が始まった。
このテーブルには、ジーパンしかいなかった。

樋口さんといえば……?

高須

いやー、長いことやってなかったわけですが、
半年ぶりの「御影湯」ですよ。
樋口くんです。よろしくお願いします。

樋口

緊張しますね、これ。
よ、よろしくお願いします、はい。

高須

今や、売れっ子中の売れっ子作家、樋口くん。
どこの局行っても、樋口くんの名前を聴く。

樋口

いやいや。

高須

でも、仕事一緒にやるようになったのは、ここ最近だよね?

樋口

ですね。『爆笑おすピー問題』でご一緒するようになって。

高須

小ネタ書かせたらおそらく日本一かなって。
俺の中では三木さんが一番かなぁと思ってたんだけど、
樋口くんもスゴイ、マジでスゴイっていうか、いい意味でくだらない。

樋口

僕のはもう、小ネタといっても100円ショップみたいなものですから……。

高須

ほら、今、聞いた? 「100円ショップみたい」って、
普通すぐ出ないよ~?

樋口

(まんざらでもない微笑みを浮かべる)

高須

こういうのが実にうまい。
こういった小ネタの積み重ねが、
彼をどんどん人気者にしていくわけで。
ADに好きな作家のアンケートとったら
樋口くんナンバー1やったらしいからね。

樋口

ADだけですけどね。

高須

ADはこの業界の中でも視聴者に一番近い感覚を持ってる。
そんなADのハートをがっちりキャッチ。
人気独占らしいよ。

樋口

それ、どこからの情報ですか?

高須

ん? こういうのはね、ぜんぶ中野俊成情報(笑)。

樋口

あ、やっぱり。さすが中野さん(笑)。

高須

まぁ、人気あるのも分かる。
ネタがおもろくて、人当たりやわらかで。
そりゃ誰でも樋口君を使いたくなるって。

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拝見した感じも、すごくやわらかそうな印象ですもんね。
失礼ながら、害のない感じというか。

高須

でしょ? そんな風に見えるでしょ?
それなのにさぁ、放送作家温泉では
鮫肌くんと一緒に全裸でチンコぶらぶらさせるからねぇ。

-----

わー……(笑)。

※説明しよう!
「放送作家温泉」とは? 高須主催の一泊二日温泉旅行
作家11人位で酒飲んで、風呂入る会。
2年前から年1回のペースで行われている。

高須

みんなでわいわい行くからさ、酒も進むのよ。
一件目はまぁまぁおとなしく飲んでで、
二件目でカラオケとか行くでしょ。
んで、宴もたけなわ、そろそろかな……ってタイミングになると
二人は分かってるのよね~。
鮫ちゃんと樋口くんが、するする~っと浴衣を脱ぎだす。
脱いで、テンション上げだすのよ。
もうね、すごいよ~。
ソファの上、チンチンぶらぶらさせながら交互に舞うからね(笑)。
俺らには分からない、暗黙のフォーメーションを組んで(笑)。

樋口

打楽器に乗っかったりとかしてますからね。

高須

俺、それ見て腹抱えて笑ってたっけな。

樋口

あの時はコンガみたいなのがあって、小さい太鼓みたいなやつ。
あれ、ちょうどチンコが隠れるサイズだったんですよ。
それ持って踊ってて、ピョンピョン飛ぶと、
いい感じにコンガからチンコがプラプラ、チラッチラッと見える(笑)。

高須

もうね、放送作家温泉に欠かすことのできない二人ですよ。
去年もしっかり脱いでくれたもんね。
でも、ある程度は出し惜しみするのよ。
いい加減に脱いだりしない。
そこがまた絶妙。プロの仕事って感じだね。

樋口

僕は一応、高須さんのキューを待って脱ぐんですけどね。
「そろそろちゃうか~?」と、見極めて脱ぐ!

高須

俺、そんなキュー出してない!!(笑)
長いこと酒飲んでるとさ、どうしてもダレてくるでしょ。
酔っ払ってちょっと寝てたりするのよ。
この二人もさっきまで寝てたはずなのに
「ここだっ!」って時にはガバッと起き出して、
むくりと起き上がったと思うと、浴衣をがばーっ!(笑)
チンチン、ぶっらーっ! 踊る踊る!

樋口

むちゃくちゃなんですよね、ほんと。
奇跡も起こってたでしょ、あの時。
裸になって、割れちゃったグラスの破片の上を
はだしで歩いたのに怪我しなかったですもん(笑)。

高須

あれだけ笑いとったら、そりゃ神様も味方するわ。
奇跡のひとつやふたつも起きるって!
まぁ……紹介がチンチンから入りましたけど、
そんな樋口くんですよ。

樋口

僕はこの場に呼ばれるのを、桶もって待ってました。
早くこの湯に入りたかった!

高須

まぁまぁ、こんな風にお世辞もうまい樋口くんですよ。

樋口

お世辞じゃなくって、本音ですってば。

高須

あ、チンチンの話、もう一個忘れてた!

-----

まだあるんですか!?

高須

樋口くんのカラオケすごいんだよ。
カラオケでこの人、チンチンの歌ばっかり唄うのよ(笑)。

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チンチンの歌……?

高須

いや、替え歌唄うんだけど、それが全部チンコなのよ(笑)。
とにかく全部チンコをはさみこんでいく。

-----

……ほぅ(笑)。

樋口

だ、大丈夫ですか? 御影湯ってこんなんでしたっけ?(笑)

高須

いや、僕はこれをどうしても話したいっ。
例えばSM○ Pの『世界にひとつだけの○』あるやん。
これの歌詞を、全部チンコメインに替えていくんだけど、
これがおっかしくって仕方ないのよ。
俺と福原、アホみたいに笑い転げてさぁ。

樋口

作家が作ってる空気だからおもしろいんでしょうね、きっと。
普通のカラオケの場で唄ってもそうでもないんかなって思うんですけど。

高須

普通に唄いだすかと思ったら、全然違うからね。
イントロ流れて、いきなりしょっぱなの唄い出しが、
『チンコがくさくーてごーめんね~♪
チンコがでかくーてーごーめんね~♪』(笑)

樋口

よく覚えてますね!(笑)

高須

これを延々唄う。んで、ずーっと唄われると
不思議なもんで、だんだんおかしくなってくる。
次の曲も、次の曲もチンコチンコいうてるからね。
だけど、何曲目かローテーションすると、さすがにみんなが慣れてきて
そんなにおもしろくなくなってくる。
そしたら、樋口くんは普っ通~にサザンを唄い始めるのよ(笑)。

樋口

聴く方に興味がなくなったら、そりゃ終わりですよ。
こっちも好きに唄わせてもらいますよ、と(笑)。

高須

まぁまぁ、そんなおもしろい樋口くんですよ。
すごいな、始まって10分ぐらいチンコの話しかしてないな!(笑)

樋口

いいんですかね、こんなんで(笑)。

第2話へつづく

放送作家

樋口卓治 さん

放送作家 1964年札幌出身
CX「笑っていいとも!」「ヨルタモリ」
TBS「金スマ」「ぴったんこカンカン」
テレ朝「Qさま!!」「お願いランキング」
著書「ボクの妻と結婚してください。」「失敗屋ファーザー」「天国マイレージ」(いずれも講談社)

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