御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×村上卓史」 第8話

スポーツに精通し、単なるスポーツ番組とは異なる面白さを示し始めたスポーツバラエティに数多く関わっている村上さん。どうしても視聴者層が限定されがちだったスポーツ番組に、演出や企画を足すことで新たな可能性を広げたスポーツバラエティ。その創生期にまつわる話をメインに、「おもしろくないをおもしろくする、おもしろがる」アイデアについてうかがうことができました。

インタビュー

第7話

2000.11

高須光聖がキク「高須光聖×村上卓史」

「筋肉番付」

高須

俺ね、『筋肉番付』で一番すごいのは、
やっぱりどうしてもあのすごい跳び箱だと思うのよね。
あれは、つまるところはただの跳び箱じゃない?
でもねー、それでも俺はやっぱりいちばん
すごい発明品だなと思ってしまう。

村上

番組に関っていたときにはいろんな競技を考えましたけど、
初期の分かりやすい競技には、なかなか勝てないんですよね。

高須

やっぱり、世代を超えて誰の中にも「跳び箱」っていうものへの
恐怖心がある。体育の時間にチャレンジさせられて、
あの高い箱の怖さを知ってる。
それが身体と記憶に擦り込まれているから
視聴者全員の中に「跳び箱」を初めて飛んだ時の恐怖心が
ちゃんと残ってる。だから、ものすごい高さのそれを跳ぶアスリートは、
一瞬にして各々のヒーローになってしまえるんじゃないかなぁ。
それは、小学校の時に一番最初に6段跳べたヤツへの
「すげぇなぁっ」っていう畏敬の念の増幅版やと思うんだよ。

村上

そういうのをいくつ見つけられるかが、ボクらの仕事なんでしょうけど、
なかなかみつからない(笑)。

第8話へつづく

放送作家

村上卓史 さん

1966年9月26日生まれ。神奈川県出身。テリー伊藤に師事し、『天才たけしの元気が出るテレビ』で放送作家デビュー。『炎の体育会TV』『もしもツアーズ』『みんなのKEIBA』など担当。馬主としてエンジェルツイート(大井S1東京2歳優駿牝馬)、ビーボタンダッシュ(福山重賞ファイナルグランプリ)など所有。ネットラジオ局ソラトニワ銀座『村上卓史の馬イイ話』(水曜17時)のDJも担当。沖縄YOEC講師。

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