御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×三木聡」 第2話

『ごっつえぇ感じ』などでさまざまな企画を共に手がけてきた2人。その後、三木さんは映画監督として数々の作品を手がけられるようになりました。二人がコントや企画、舞台で「くだらないこと」に全力を傾ける姿勢の中にも、じつは色気があるとかないとかで細分化されるカラーの違いがありました。そして「一万円ライブ」のウラ話など、『ごっつ』世代にはたまらないトークが満載だった一夜のレポートです。

インタビュー

第1話

2001.01

なかよしなふたり

なかよしなふたり

高須

なあ、知ってる?

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はい?

高須

三木さんなぁ、こう見えて、実は、すごく愛されてる人なのよ。

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こう見えてって(笑)。

三木

そんなことないよ(笑)。俺、愛されてるかなぁ。(首を傾げつつ)

今回ゲストの三木聡さんとは、高須氏は実に三年ぶりの再会。
「久しぶりーっ!!」の挨拶から始まって、初っ端からテンションは最高潮!
「今日は遅くまで飲みましょうねー」とお店への階段を上がりながら
高須氏が言うと、三木さんはとても申し訳なさそうな顔で、
「ごめんねー、俺、一時間ぐらいで出なくちゃいけないんだよ~」
「えええ~っ」
思わず漏れる、高須氏の不満声。
「ちょっと、一本抱えてる番組がトラブっちゃってさぁ」
「残念やなぁ…」
「ほんと、ごめんねー」
残念そうな顔がお互い様といった感じの二人。

三年ぶりの、盟友同士の濃縮された一時間が幕を開けた。

高須

俺と三木さんはねー、結構仲が良いのよ。

三木

三木

高須

一年ぐらい前に一度局ですれ違ったぐらいで、3年ほど会ってないかなぁ。

三木

そうだねー、それぐらいになるかな。

高須

しばらく会ってないうちに三木さんは、大分こう、
人生をあっちへこっちへ変えていった(笑)。

三木

そんなこと言われても、俺は普通にやってただけじゃんか。

高須

何を言ってるんですか、激動じゃないですかー。
実はね、かつて俺達はお互いの彼女のこととかね、
こう……恋愛の悩みとかを相談しあったりしてたんよ。

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ええっ!?

高須

あんまり他の人とかには言わないようなことを、
お互いにヒミツをさらけ出すように話してたっていうか。
だから、三木さんは俺の昔のつき合ってた彼女のことを知ってたりするし、
俺も三木さんの恋愛の悩みを聴いたりしてたわけ(笑)。

三木

いや、もうそんな色気のある話じゃなくて、
なんていうか、二人してねぇ、暗かった時代があったのよね(笑)。

高須

そう。二人とも何か、どよ~んとして時代があってさぁ。
あんまりお互い、そういう事柄を他人に話す感じじゃないのに、
何故かさらけて、話してたっていう。
俺は三木さんになら、三木さんだから話せたね!!(笑)

三木

俺も高須くんには、なんかどうも、いろいろ話してたよね~。

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お二人がそんな仲だったとは、思いもよりませんでした。

高須

なんだかよく知らないけど、一緒にホタル見に行ったこともあったもんね?(笑)

三木

あったあった!!(笑)
俺と高須くんと、あとチャダ(作家の松井洋介氏)の三人で、
「ホタル見に行こう!!」って突然思い立って、行ったんだよね。

高須

男三人、何やってたんだか(笑)。

三木

ほんとだよ~。
あの日、俺の車で出かけたんだけど、途中で車が止まったんだよ~(笑)。
ポンコツのグロリアでさぁ。

高須

運転してる時から、聞いたことない音がしてたもんなぁ~(笑)。

第2話へつづく

放送作家

三木聡 さん

神奈川県横浜市出身の放送作家・映画監督。
他にもヘビナ演術協会やシティボーイズライブ等の脚本・演出。

テレビドラマ
・世にも奇妙な物語第3シリーズ「顔」(1992年、フジテレビ)脚本
・留萌交番日記'95春(1995年、北海道テレビ)脚本
・優香座シネマ「お湯は意外とすぐに沸く」(2002年、テレビ朝日)脚本・演出
・演技者。「いい感じに電気が消える家」(2003年、フジテレビ)脚本・演出
・68FILMS東京少女#6「臭いものには蓋の日」(2004年、BS-i・BSフジ)脚本・演出
・時効警察(2006年、テレビ朝日)脚本・演出
・帰ってきた時効警察(2007年、テレビ朝日)脚本・演出
・週刊真木よう子「チー子とカモメ」(2008年、テレビ東京)脚本・演出
・トンスラ第1話(2008年、日本テレビ)脚本・演出
・熱海の捜査官(2010年、テレビ朝日)脚本・演出
・変身インタビュアーの憂鬱(2013年、TBS)

映画
・シティボーイズライブ短編映画「まぬけの殻」(2000年)監督・脚本
・イン・ザ・プール(2005年)監督・脚本
・亀は意外と速く泳ぐ(2005年)監督・脚本
・ダメジン(2006年)監督・企画・脚本※撮影は2002年
・図鑑に載ってない虫(2007年)監督・原作・脚本
・転々(2007年)監督・脚本
・インスタント沼(2009年)監督・脚本
・俺俺(2013年)監督・脚本

舞台演出
・シティボーイズライブ「さまよえるオランダ人」(1989年)
・シティボーイズライブ「サイパン」(1989年)
・シティボーイズライブ「ワニの民」(1990年)
・シティボーイズライブ「14Cの記憶」(1991年)
・シティボーイズライブ「鍵のないトイレ」(1992年)
・シティボーイズライブ「愚者の代弁者、西へ」(1993年)
・シティボーイズライブ「ゴム脳市場」(1994年)
・シティボーイズライブ「愚者の代弁者、うっかり東へ」(1995年)
・シティボーイズライブ「丈夫な足場」(1996年)
・シティボーイズライブ「NOTFOUND 見つかりませんでした」(1997年)
・シティボーイズライブ「真空報告官(P)」(1998年)
・シティボーイズライブ「真空報告官大運動会」(1998年) 渋谷公会堂
・シティボーイズライブ「夏への無意識」(1999年)
・シティボーイズライブ「ウルトラシオシオハイミナール」(2000年)
インターネットドラマ
・インターネットドラマ「φ」(2002年)脚本・演出
・グンゼ「ベランダ」(2008年)脚本・演出

これまで担当した番組
・夕やけニャンニャン(フジテレビ)
・世界で一番くだらない番組(フジテレビ)
・タモリ倶楽部(テレビ朝日)
・ダウンタウンのごっつええ感じ(フジテレビ)
・笑う犬シリーズ(フジテレビ)
・TV'sHIGH(フジテレビ)
・北半球で一番くだらない番組(フジテレビ)
・トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜(フジテレビ)ブレーン担当
・ヨルタモリ(フジテレビ)

著書
・『インスタント沼』角川書店(2009年4月25日、ISBN978-4048739429) 装画 逆柱いみり
・三木聡ほか著『帰ってきた時効警察』角川書店(2007年6月ISBN978-4048737821)-第2シリーズのノベライズ。
・『帰ってきた時効警察オフィシャル本』太田出版(2007年6月9日、ISBN978-4778310677)
・『図鑑に載ってない虫『』幻冬舎(2007年4月、ISBN978-4344013179)

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