『ASAYAN』や『つんくタウン』『チョナン・カン』『SmaSTATION!!』など、パッと見ただけであの人の演出だ!と気づけてしまうような画作りで強い印象を残すタカハタ秀太さん。ヒットメーカーの印象が強いのに、本人曰く「数字が取れない演出家」だった!?テレビのバラエティから映画に至るまで、高須さんと交わす映像演出にまつわる細かくて具体的なトークの数々は必見です。
インタビュー
第4話
2006.07高須
WOWOWの話に戻りますけど、具体的には何されてたんですか?
タカハタ
WOWOWのときはね、ライブとかドキュメンタリー。
当時は久保田利伸さんだとか、ユニコーンの解散ライブとか。
高須
ドキュメンタリーを撮るの好きなんですか?
タカハタ
そのときは仕事として与えられてっていう感じでしたけど、
じっくり聞いてじっくり撮ってっていう、それは性に合ってましたね。
その頃に都築と出会って、深夜番組を2、3つやったら今度『ケンカの花道』を…。
高須
あぁ~! 『ケンカの花道』いいですねぇ~。
あれやってました? 『完全人体張本』。
タカハタ
あ、やってましたやってました。
高須
やっぱり。だと思いましたよ~。
やっぱりカラーがありますよ、作ってるものに。
タカハタ
そうっすか?
高須
『完全人体張本』が好きで、(ちょっと嫌そうな顔で)あ~これええなぁ~って。
あ、僕嫉妬するタイプなんで(笑)。
妊婦さんを撮ってたじゃないですか。あれも良かったですね。
タカハタ
あれで坂上みきさんは初めてテレビでナレーションしたんですよ。
高須
あ、そうなんですか! へぇ~っ!!
タカハタ
ラジオ聴いてて、ちょっとこの声面白いなって思って
フジテレビの食堂に呼び出して、
「お願い出来ませんか? テレビのナレーション」って。
最初に「うんこ」がどうとかの原稿渡して、
「これは私読めません」って言われたりして(笑)。
高須
ははは!
タカハタ
それを経て、『ケンカの花道』の後にスペシャル番組をやりたいという話があって、
それも都築とやったんですけども、ちょっと問題があってお蔵入りになったりしつつ…。
ちょうどその頃、『ASAYAN』が始まったんですよ。
高須
はいはい。
『ASAYAN』はもともと、オーディションっていうことで始まったんですか?
タカハタ
あれはね、『浅草橋ヤング用品店』がちょっと下火になってきたときに、
その枠を取り仕切ってた電通マンがちょっと新しい空気を入れたいって
相談してきたんですよ。
『浅草橋』を半分残して、後半に新しいものを入れようってなって。
高須
なるほどねー。
タカハタ
で、小室さんを引っ張ってきて、僕も呼び出されて。
でも、昔お世話になったテリーさんの枠なんで、別番組でならやりますって言って。
で、「じゃあ、別枠の30分番組にするから」って言われて
「コムロギャルソン」を立ち上げて。
結局1時間番組の中の1コーナーだったって気づいて
「全然話が違うじゃん!」って思いながらもまぁやって……
結局「コムロギャルソン」がちょっと話題になったんで、
『浅草橋』は撤収します、ってなったんですよ。
第5話へつづく
ディレクター
タカハタ秀太 さん
近年プロフは
「ミエリーノ柏木」(テレビ東京)脚本演出
「黒い十人の黒木瞳」シリーズ(NHKBSプレミアム)脚本演出
映画「原宿デニール」(武田莉奈主演)脚本監督
「赤めだか」演出(TBS 二宮和也 ビートたけし出演 2015年末放送)