御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×杉崎美香」 第4話

明け方まで仕事をすることも多い業界では、寝る前の早朝番組『めざにゅ〜』で杉崎さんの「これからおやすみになる方も〜」のやさしいボイスを忘れがたい人も多いのでは? 取材のこの日も朝が早い杉崎さんの生活スタイルに合わせて、少し早めの時間からワインを飲みつつ語らいました。愛するラジオのお話や、鼻歌交じりの音楽トーク、早朝番組の苦労話など。
取材・文/竹村真奈

インタビュー

第3話

2006.04

アナウンサーを志す

高須

ラジオはどこの局を聴いてたの?

杉崎

地元大分のFM局。
で、そのラジオを心の支えにしながら、私もそういうパーソナリティーの
お姉さんになりたいと思ったんですよ。

高須

それはいつ頃?

杉崎

小学5年生。

高須

そこからず~っとラジオっ子?

杉崎

そうですね、ず~っと聴いてました。毎日毎日聴くというよりも
凹んだときに…。テレビをつけるよりもラジオをつけることの方が多かったのは確かですね。

高須

え~っ!

杉崎

家に帰って、まずラジオをつけて(笑)。

高須

俺、テレビばっかりやったわ。ラジオは一切聴いてへんかった。

杉崎

あ、そうなんですか。私はテレビだとドラマしか見てなかったなー。
『風雲たけし城』と『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』と
『8時だヨ!全員集合』は見てたんですけどね。

高須

パーソナリティーのお姉さんになりたいと思ってたのに、
アナウンサーになったのはなんで?

杉崎

私が就職活動したときは現実問題、採用がない局の方が多かったんですよ。
それで、アナウンサーの仕事は別物だとは分かっていたんですけど、
しゃべりっていう部分では同じだし、しゃべりの基礎というか、
アナウンスの基礎を習うにはテレビもいいのかなーと思って。

高須

それまではテレビに全然興味なかったんやもんね。

杉崎

全然ですよ。そのときもアナウンサーさんの名前さえも
全然知らなくて、面接のためにわざわざ調べてたくらいで(笑)。
でも、信越放送ではラジオ番組もあったんですよ。

高須

それってラジオもあるしいいな~と思って選んだの?

杉崎

そうですね。でも、東京や大阪も試験受けてはいたんですけどね。

高須

東京も受けたんだ、どこ受けたの?

杉崎

フジとか(笑)。

高須

そうなんだ!じゃあ、まわりまわって『めざにゅ~』でリベンジなんや。

杉崎

そうですよ~(笑)!

高須

取らないんじゃねぇーのかよ~!って(笑)。

杉崎

(笑)でも私、田舎臭さ全開だったので…まぁ今もそうですけど。

高須

なに、なに、田舎くささ全開って(笑)?

杉崎

他のアナウンサー試験を受けにきている皆さんは、なんかすでに磨かれてるんですよ。
写真とか、もうタレントさん?みたいな(笑)。
私の、そのへんの写真館で撮ったのとは違う!
しかも私、面接用の写真を撮る一週間程前に目の下をフェンスで切って、
傷が残った状態で面接を受けたりして(笑)。
スーツもみんなパステルカラーだったりするのに、私一人グレーの地味なスーツを着ていたし。

高須

パステルカラーなんて着てるの?

杉崎

みんなすごいんですよ!ピンクとか黄緑とか水色とか、
それこそまっ白とか。

高須

そんなの着てくんの?キャバ嬢やんか。

杉崎

(笑)タレントさんみたいな人がいっぱいいるんですよ、とくに東京は。

高須

ビックリした?。やばい!これはなんかパステル色のものを買いにいかないと!みたいな(笑)

杉崎

いや、もう田舎の匂いぷんぷんのままで(笑)。

高須

九州のなまりとかはないんでしょ?

杉崎

最初に原稿読みさせられたときはかなりイントネーションが
おかしかったと思いますね。

高須

今はもう大丈夫?

杉崎

今は特訓して、そうですね……でもいまだに、アクセント辞典を
持ち歩いていますし、気になるところは調べながら(ニュースを)読んでます。

第4話へつづく

アナウンサー

杉崎美香 さん

身長158cm。出身地 大分県。出身校 山口大学 人文学部言語文化学科。
略歴:2001年信越放送にアナウンサーとして入社。テレビ・ラジオ番組で活躍。その後フリーランスに。星座さそり座担当番組めざにゅ~(フジテレビ)

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