『元気が出るテレビ』の「放送作家予備校」出身作家として、やはり外せないのがテリー伊藤さんのお話。都築さんにもたっぷりテレビマンとしての伊藤さんの凄さを語っていただきつつ、映画撮りたいか否かというお話や、作家としての未来の話などを。そして、伝説の番組『完全人体張本』の話はやはりはずせません。とってもかっこいい赤ちゃんのちんちんトーク、見逃さないでください。
インタビュー
第7話
2000.12いけてる俺、いけてない俺
高須
仕事してたら、ビックリするぐらいネタがポンポン出てくる時と、
ビックリするぐらいネタが全く出てこない時とある。
そういう風に脳が全く動かないときって、どうしてる?
都築
うーん……。
まず、ネタが良く出てくる時っていうのは、
ものすごく忙しい時ですよね。
高須
うんうん。
都築
ものすごく忙しくて、どっちかって言うと脳が疲労してる時の方が、
僕はネタが良く出てきます。で、意外と二日間ぐらい休んで、
さあ~、もうリフレッシュしたしっ、て時に限って、
二時間ぐらい一つも浮かばずに、じ~っとなっちゃったりとかして(笑)。
逆にだから、ここぞという時には頭を疲れさせるように
持っていったりとかしますけどね。
高須
なるほどなぁ~。
都築
あと、自分の感覚だけの話になっちゃいますけど、
テリー伊藤さんは、その、企画のタイトルやフレーズだけが
おもしろいとかをすごく嫌うんですよ。
まさしくテレビという文化の代名詞みたいな人じゃないですか。
そんな中で育ってきたからか、自然と線引きが出来るようになって、
ちゃんとテレビになる企画を常に考えようとする癖はついてますよね。
ネタが出てこないからって、安易に数だけとか上辺だけで、
番組にならないモノを考えて、満足しないようにっていうか。
エッセイ見せられて俺はどうしたらいいんだよ、みたいな企画が、
一番伊藤さんに嫌われる企画のパターンで(笑)。
けれど、それって若い作家が一番陥りやすい部分じゃないですか。
高須
そういうのしか持ってこなかったりするからね。
タイトルも大分練ってあるけど、で、どうやって番組にするつもり?
っていうの多いからなぁ(笑)。
この仕事を何年もしてると、紙の上だけのネタが、
テレビで実際にできるネタか、すぐ分かるよね。
都築
うんうん。
だから、それがいいことかどうかは判断できないんですけど、
なるべく逃げないようにっていうか、しっかり考えようとは
努力しているつもりですよ、ネタに詰まっても。
高須
いや、それは大事なことやと思う。うん。
第8話へつづく
放送作家
都築浩 さん
大阪府出身。1967年2月3日生まれ。早稲田大学理工学部除籍。
20歳の時、『天才たけしの元気が出るテレビ』で放送作家デビュー。
以降、『進め!電波少年』『ASAYAN』『学校へ行こう!』『笑っていいとも!』などを手掛ける。
好きな食べ物:センマイ刺し
現在の担当番組
『中居正広の金曜日のスマたちへ』
『ぴったんこカン・カン』
『あさチャン!』
『がっちりマンデー!』
『しゃべくり007』
『ニノさん』
『NEWSZERO』
『メレンゲの気持ち』
『SmaSTAION!!』
『夏目と右腕』
『関ジャム完全燃SHOW』など