御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×都築浩」 第2話

『元気が出るテレビ』の「放送作家予備校」出身作家として、やはり外せないのがテリー伊藤さんのお話。都築さんにもたっぷりテレビマンとしての伊藤さんの凄さを語っていただきつつ、映画撮りたいか否かというお話や、作家としての未来の話などを。そして、伝説の番組『完全人体張本』の話はやはりはずせません。とってもかっこいい赤ちゃんのちんちんトーク、見逃さないでください。

インタビュー

第1話

2000.12

頭脳流出!

頭脳流出!

高須

この対談はね~、最初の滑り出しがどうもこっ恥ずかしいんだよねぇ。

都築

ホームページ拝見してますけど、
ちゃんと高須さんがリードしていってくれるんですよね?(笑)
こっちの話を、うまく引き出してくれるんですよね?

高須

ええっ、そんな圧迫!?(笑)リードできるかなぁ。
いや、でも貴重な時間をね、この対談のために取ってもらってありがとう。
この後は会議とかあるの?

都築

この後は家に戻って、ナレーション書きの仕事があるんです。

高須

あらら。それはまた忙しいのに。

都築

いえ、それは朝までにやっちゃえばいい仕事ですから、気になさらずに。

高須

じゃ、ちょっとゆっくりとね、行きましょうか。

高須

実は、俺にとっては都築くんが、一番出会ってからが長い
「ロコモーション系作家」なんだよね。

都築

実はそうなんですよね。
ただ会ったというところからなら、一番古いんですよね。
高須さんが『ごっつえぇ感じ』をやってらっしゃった頃に、
ちょうどその年のフジテレビの24時間テレビの深夜枠が
ダウンタウンでやるってことになって、僕は全然関係なかったんですけど
「ごっつ」のディレクターさんから引っ張りだされて、やりましょう、と
連れてこられてたっていう。

高須

そうそう、だから俺はびっくりしたのよ。
「あれ~、都築くんいるな~」と思って、
「ロコモーションなのに「ダウンタウンの番組やってもええんやぁ」と
思ったんだよね、その時。
というのはもう大分、昔の話になるけどTBSで『生生生生ダウンタウン』
っていう番組をやってた時に、スペシャルをやるっていうから、
誰か新しい作家さんを入れよう、とディレクターさんに言われてね。

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ダウンタウンに、まだ東京系の作家さんがそんなに多く
関わってなかった時代ですね。

高須

そうそう。で、その時に俺は
「都築浩、おちまさと、そーたにの、三人がおもしろいって聞くんです。
彼らを呼んで、入ってもらいませんか?」と提案したのよ。
それを受けて、当時の赤木さんっていうプロデューサーが
三人が所属してた事務所ロコモーションへ連絡し、
テリー伊藤さんに打診したら、
「それは頭脳流出になるから」って、堂々とお断りされてしまって(笑)。

都築

(笑)。

高須

俺はもうビックリしてね。
「うわー、そんなに大変な三人なのかぁ」と。
じゃあ、仕方がないねとなって、
俺は俺でずっとダウンタウンに関わっていくと思ってたから、
「あー、じゃあ俺はロコモーションの作家と仕事をすることは
無いのかぁ…」と思ってたりしたわけ。
そしたら、一、二年してから、そりゃ24時間テレビの一部とは言え、
いきなり『ごっつ』系の特番の会議に都築くんがぽつんと居ったから、
あれれれっ、とびっくりしたんよ。

都築

いや、僕も僕でぽつん、としてるしかなかったんですよ(笑)。
だって、全く知らない現場だったんですから、あの時。
ただ連れてこられて、あれよあれよという間に本番で。

高須

あの特番って何年前?

都築

何年前でしょう…えっと、『ごっつ』レギュラーのコーナーで言うと
「ボディコン母ちゃんコンテスト」が全盛期の頃ですよ。

高須

うわ、古いな~っ。(笑)

都築

でも、あの辺りが僕としても解禁って感じでしたよ。
その『生生生生ダウンタウン』の一件がきっかけで、
僕ら三人やロコモーション系の作家は
テリー伊藤さんが関わってる番組しか構成しないらしい、みたいな
情報で浸透してしまってて、TBSとかから声がかからなかったり
した時期がありましたもん。(笑)

高須

なるほどなぁ…。
だから、俺は顔と名前は知ってても、仕事すること無いんだろうなぁ、と
素直に思ってたよ。その特番の次に会ったのが、K2のイベントやったっけ。

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K2って…勝俣さんと堀部さんのユニットの?

高須

そうそう。堀部くんがさぁ、自分たちのイベントに、またどえらいメンバーを
集めたのよ、作家陣に。ていうか、ただのイベントよ?まぁ、
ただのイベントって言い方したらダメだろうけど、
でもコンビ組み立ての二人で、まだいいとものレギュラーとかも決まる前の
K2って言うたら、まだまだでしょ、ぶっちゃけた話。(笑)

都築

お披露目ライブみたいなのをやるってことだったんですよね。

高須

そうそう。世間的注目もうっすいうっすいライブやってん、これが(笑)。

都築

(笑)。

高須

堀部くんが僕のとこ来て、
「あのぅ、イベントやるんで作家で入ってもらえませんか?」って言うから、
「いいよー」と返事して、「俺は何をしたらいいの?」と尋ねたら、
「いや、高須さんの他にも何人か声をかけてるんで、紹介します」と言われて、
おお、結構一生懸命にやってんだなぁ、そんな複数に声かけて、
あとはどんな人がいるんだろーと思ってたら、
「おち、都築、そーたにのお三人です」って言われて、
「ええええっ!?」と驚いたという…(笑)。
それで、その時初めてロコモーションの三人と会話らしき会話をしたんだよね。

都築

そうでしたね。

高須

またそれも、変な感じやったなぁ、今思えば。

都築

その頃、まだ『生ダラ』に作家として堀部くんが参加したばかりの頃で、
僕もまだK2の二人とそんなに打ち解けてたわけじゃなかったですから。
確かに、なんか変な現場になっちゃってましたよね(笑)。

高須

そしてイベント自体も、俺らそんなにやることなかった(笑)。
堀部くんは
「僕が信頼する作家四人なんです。よろしくお願いしますっ」て
始めてんけど、実際なーんにもしないで、会議で喋ってただけのような気が。

都築

僕はね、そのイベントのリハーサルとかゲネプロとか行ったんですよ。

高須

そうだったの!?

都築

いや、その頃にはもう、おちもそーたにさんも、もちろん高須さんも
誰も来てませんでしたけど(笑)。
顔出してみたら作家は僕一人で、しかもコントはほとんど完璧にK2の二人が
組み上げて完成させちゃってて、作家の出る幕無かったんですよ。
僕はただ見て、「どうでしょう?」って尋ねられて、
「いや…おもしろいよね」って、それしか言えない状況(笑)。

高須

信頼されてる割に、やることが無かったんだよなぁ(笑)。
そして、どことなく散開してしまって、また都築くんと会うことが
しばらく無かった。
そのうち、俺にウンナン解禁年みたいなんがやってきて、
『炎チャレ』やら『桜吹雪は知っている』とかで、
おちくんやそーたにくんと一緒になる機会がでてきた。
でも、それでも都築くんとは一緒に仕事すること無かったよね?

都築

そうなんですよねー、かすってたんですけどね。
レギュラー番組で一緒に入った仕事はホントに無くて、
こないだココリコの番組でようやく巡り会ったんですよね(笑)。

高須

そうそう。『ココリコ黄金伝説』からね。

都築

僕も十何本レギュラーやってる、高須さんも十何本やってる。
でも、かぶってなかったんですよねぇ。

第2話へつづく

放送作家

都築浩 さん

大阪府出身。1967年2月3日生まれ。早稲田大学理工学部除籍。
20歳の時、『天才たけしの元気が出るテレビ』で放送作家デビュー。
以降、『進め!電波少年』『ASAYAN』『学校へ行こう!』『笑っていいとも!』などを手掛ける。
好きな食べ物:センマイ刺し
現在の担当番組
『中居正広の金曜日のスマたちへ』
『ぴったんこカン・カン』
『あさチャン!』
『がっちりマンデー!』
『しゃべくり007』
『ニノさん』
『NEWSZERO』
『メレンゲの気持ち』
『SmaSTAION!!』
『夏目と右腕』
『関ジャム完全燃SHOW』など

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