御影屋

高須光聖がキク「高須光聖×タカハタ秀太」 第7話

『ASAYAN』や『つんくタウン』『チョナン・カン』『SmaSTATION!!』など、パッと見ただけであの人の演出だ!と気づけてしまうような画作りで強い印象を残すタカハタ秀太さん。ヒットメーカーの印象が強いのに、本人曰く「数字が取れない演出家」だった!?テレビのバラエティから映画に至るまで、高須さんと交わす映像演出にまつわる細かくて具体的なトークの数々は必見です。

インタビュー

第7話

2006.07

タカハタ×高須プロジェクト

高須

話は変わりますが、タカハタさんってご結婚されてるんですか?

タカハタ

してますよ。

高須

お子さんもいらっしゃる?

タカハタ

いないっすね。

高須

結婚されて何年くらいですか?

タカハタ

13年くらいかな。

高須

え、そんなに! ちゃんと家帰ってますか?

タカハタ

帰りますよ(笑)。

高須

おぉ! 仕事はちゃんと切り上げて帰る人ですか?

タカハタ

そうですね。
とくに30過ぎて、35歳前くらいからもうほとんど徹夜とかしてないですよ。

高須

じゃあ、ちゃんと家に帰って奥さんと会話もしつつ、夫婦関係も良くて、と。
休みもとってるんですか?

タカハタ

とるようにしてますね。
前は年に2回は必ず10日間くらいの休みをもらわないと、ダメだったんですよねぇ。

高須

休みの日とかは何してるんですか?

タカハタ

休みの日はですね、基本は自宅周辺をプラプラ。
家にいて本読んだりもしますし、妻が空いてれば一緒に買い物に行ったりもしますし。

高須

なんかあれですね、特別に「サッカーが好きだー!!」とか、
なんか調べ物をわーっとやる!! とかはないんですね。

タカハタ

サッカーは好きでしたけど、近年の世の中全員が
サッカーファンみたいになってしまったとこに
ちょっと引いたようなところはありますね。

高須

あぁ……なるほどね~。
テレビの仕事はもうこれ以上増やさないんですか?

タカハタ

もう2本で十分ですね。

高須

あとは映画ですか。

タカハタ

そうですね~。
でも、『SmaSTATION』は毎回違うこと出来るから楽しいし、
そんなにテレビをたくさんやっているわけではないですけど、今何か
新しいことをテレビの枠でやろうっていう意欲はないですね。
やっぱり映画ですかね~。いろんな人が見るっていう間口の広さや、
いろんな人が見るチャンスがあるっていう意味ではやっぱり映画なのかな、と。
もちろん電波の瞬発力とかはすごいと思いますけど。

高須

やっぱなぁ、みんなそう言いますよね。

タカハタ

でも、高須さんと僕って同年代じゃないですか。
例えば僕が毎回企画書を局に出して、
話題作りに躍起になってたら冷めませんか(笑)?

高須

そう言われてみると、確かに嫌やなぁ(笑)。
でもね、タカハタさんも今言ったように、映画って絶対に時間がかかっちゃうでしょ。
予算集めや、段取りや準備も大変だし、とにかく
企画を立ち上げてから完成までの時間がかかるじゃないですか。
その点テレビは、今日アイデアが浮かべば来週にだってオンエアーできちゃう。
だからね、僕はテレビ大好きなんですよ。
自分が思ったことを少しでも早く実現したくなるし、時間が経っちゃうと飽きちゃう。

タカハタ

なるほどね。早さでいうとやっぱりテレビですよね。

高須

そうなんですよ。またね、早く実現したいばっかりに、誰にでもペラペラと
「こんなの面白くない?」って先走って喋りすぎてしまうんですよ。
それで怒られたんです、こないだ。
たまたま見てもらった、台湾の凄い占いの人に
「あなた、喋りすぎ!」って(笑)。

タカハタ

あはは!

高須

僕ね、楽しいことがあって、それを面白がってくれる人がいたら、
もういくらでも喋ってしまうんですよ。「これ面白いでしょ~」って。
でね、どっから回ったかわかんないんですけど、
絶対に俺ががーっと喋ったことじゃないと成立しないような企画が
僕がやるより先に世に出ることがあって……。

タカハタ

へ~!

高須

だから、先にやられるやられない為にも、あんまり喋りすぎるのをよそう、って。
いっつも、「あーまた喋ってしまった」ってなるから……(笑)。

タカハタ

あはは。それは困りましたね~。

高須

そうなんですよ。ちゃんとしなあかんって(笑)!
だから、今日もタカハタさんに話したいことがいっぱいあるんですけど、
「もっとちゃんと詰めてからにせんと!」ってこれでも精一杯自分を止めてるんですよ。
誰が見てるか分からないでしょ……このサイトも。
タカハタさんとはなぜか、これまで仕事どころかお会いすることもなかったでしょう?
僕はいつか一緒に仕事したいな~ってずっと思ってたんですよ。

タカハタ

光栄ですね。そしたら、本書いてくださいよ。

高須

いいですよ。じゃ~面白かったら撮ってくれますか?

タカハタ

撮りますよ。

高須

ほんとうですか? 実はもう書こうと思っているものがあるんですよ、面白いの。
でももっとしっかり考えてから、ちゃんと聞いてもらわないとダメですね(笑)。
僕とやるならどんな感じの作品がいいですか?

タカハタ

う~んと……高須さんはどんな感じなんですか?

高須

僕どっちかっていったらたぶん、タカハタさんにはウエットなものを書いてみたい。

タカハタ

ラブストーリーな感じですか?

高須

あ~、もっとヒューマンな感じかもしれない。
ラブストーリーも書いてみたいですけどね。

※暫く二人は映画の話を初めてだした。
高須が言った幾つかのアイデアをもとにタカハタがじっくり聞いている。
(注)ここでの話は割愛させていただきます。

タカハタ

それも面白そうですね。それを高須さんが書くならとってもいいかも。
高須さんの書いた本、楽しみにしてますよ。

高須

書きますよ!是非やりましょうね(笑)。

タカハタ

是非とも

おわり

ディレクター

タカハタ秀太 さん

近年プロフは
「ミエリーノ柏木」(テレビ東京)脚本演出
「黒い十人の黒木瞳」シリーズ(NHKBSプレミアム)脚本演出
映画「原宿デニール」(武田莉奈主演)脚本監督
「赤めだか」演出(TBS 二宮和也 ビートたけし出演 2015年末放送)

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